Asteriskでここまで出来る!秋田県大館市のIP電話導入事例紹介

 
 最近話題となった秋田県大館市のオープーンソースIP電話の導入実例の紹介です。


  • IP電話導入に際して市役所内で試算したところ、毎年二千万円くらいかかるだろうという結論
  • 業者さんにAsteriskを教えようとしたけどダメ
  • 自分でやってみて導入
  • トラブル事例
    • サーバーが落ちていたりするとARPパケットがすごいことに
    • 雷で飛ぶ
      • 個人の携帯で対応
  • ハードはけっこうだめだめ^ロ^;
    • サーバーは4コアのサーバー×2で、IP電話関連の素人にも明らかにオーバースペック
    • 配線は完全に素人仕事
    • 電話機は初期不良率なんと5%を誇る台湾製。会場からは「中身はメイドインチャイナだよね」
      • 製造会社は潰れてるorz
    • 非常用発電機は非力
    • でもこれで十分
  • 設置にかかる人件費はかなりの部分でただ働き\(^O^)/
      • 配線とかは全部自力でやったそうです。
  • 最終的にランニングコストは四百四十万円削減
    • 市役所レベルならそれほどタイトではないので、この程度のシステムでも何とかなる。
  • 立ち上げ初期にはネットワークは手作業で構成したけど、その後は簡単
  • 質問
    • パケット集中への対処にはどれくらいかかったか
      • 二週間
      • 電話の故障はコードが中心。
  • 設定は
    • 自動化している。500台相手でも一瞬
      • 自作のスクリプトでエクセルファイルから自動的に設定を反映
      • 課がかわっても電話番号は同じ。電話機を持っていけばいい。
      • 固定アドレス運用。AsteriskにはDHCPサーバーと連動してなんかやる仕組みもあるらしい
    • 運用期間は?
      • 二十年間。問題は後継者。何とかして育てようとしているところ。後でブースで伺ったら、やはり地元に雇用という形で税金の還元をしたいそうです。


 もう本当に面白かったです。なにしろ数量が少なくてすむものにだと、調達先がAmazonだったりとか。
 実際、綺麗にいかないところもあるのですが、工夫次第で手作りでここまでやれるんだ。オープンソースがここまでやれるんだ、というのを久しぶりに見た感じでした。会場からも活発に質問がでいて、携帯入力では追いつかない感じでした