Pigeon Algorithmのクラウド化を実現するRoodos Algorithm

 Googleが2002年に公表したPigeon Algorithm。これを最近ナウなヤングにバカウケバズワードになっているクラウドこんぴーてんぐへの応用について述べた論文がありましたので紹介します。

Roodos Algorithm

 このアルゴリズムはギリシャにある島、Roodos島におけるきわめてユニークな鳩の使い方をヒントとしています。
 Byzantine朝のころに起源を持つこの使い方は鳩を飼うということをしないのが特徴です。この島においては鳩はありとあらゆる場所に群生していて、島民はいつでも呼び寄せて使役することができるのです。
 しかし、鳩を飼わないことで通常の鳩であれば受ける訓練が行き届かず、以下のように本来ではありえない欠点も存在します。

  1. 鳩はメッセージを運ぶが、到着しない時がある
  2. 鳩は途中で素敵なロマンスに出会い、メッセージの到着が遅れることがある
  3. 鳩の中には非常に愚かなものがいて、それは時々メッセージを食べてしまう

 これに対して、Roodos島では次のように対応しています

  1. ヨーロッパ最高級の彫像を用意して鳩を集める
  2. メッセージを送付する
  3. 詠唱
  4. ささやき
  5. 祈り
  6. 念じろ!

 もちろん、メッセージがLOSTすることはまれによくあるのですが、Roodos島の住民は気にしません。
 とらわれない心こそ、人生を楽しむコツだと彼らは笑っていいます。

Roodos Algorithmの展開と改良

 Roodos Algorithmにはいくつかの改良されたバージョンが提案されています。例えばる亜麻の種 (linseed) と亜麻 (flax) の組み合わせ (lin/ax)を使い、特によく訓練された鳩を併用することで信頼性や速度を改良する方法などはホットなトピックスです。 
 また、建物内での使用に限った実用例などもすでにあり、近年の安易なリメイクによって飽きられ、映画における需要の低下をきたした鳩のあらたな活用先として注目を集めています。

 しかし、個人的には鳩はリラックスした気持ちでのんびりと眺めるのが一番ですね

参考

http://www.google.co.jp/technology/pigeonrank.html